2021/09/01

風の故郷へと

私は生きながらえた、それだけ。
死ななかったのは、偶々。
ここにいるのは、ご縁のゆえ。
いずこに行くか、万物の理に委ねたい。
願いは既に叶えた。
自分の望みについては、忘れていた。

さにあらず、熱きものをもっているかと問われれば、それは私のものにあらずと思う。
しかし、新たな願いがある。
新たな因縁による業を生じさせないこと。
業を滅すること。

熱きものを持たざれば、死ぬるものとして。
死の業を滅するとは、業を滅すれば、死ぬるという。
業を持たざるなら、滅する業も生じない。
業は因縁によって生じるなら、因縁を持たざれば業は生じない。

熱きものは、万物の理によって生じている。

万物の理を心の支えにしている、ただそれだけ。

自分は莫迦だと、今気がついた。
隙間があればどこでも通り抜ける、私は風。

熱きものから生じて、冷たきに流れる。
冷たきところから、熱きに流れる。

風の故郷を思う。

2020/07/06

とこしえの人に

思いは
いつもあなたを呼び求める

「居場所探し」はまるで陣取り合戦

だとしても

私のいるところにあなたの居場所があり
あなたのいるところに私の居場所がある

それは変わることなく
それはとこしえになった

依り代

あなたと私

自然の調和のために
妖精たちは 争ったり鎮めたり
そしてあなたは
自然の調和ゆえに召された

実現しそうもない私の謀(はかりごと)は

手放そう

不自然な人間の囲いはさて
自然の調和の法の中で

思う存分自由に

羽ばたこう

私は癒えないのではない

この癒えなさは
あなたと共にいる証

私はあなたの中にいる

2020/06/23

ことば~ Dyslexia

思いがあっても「ことば」は獲得できない。
「ことば」は逃げてしまう。
追いかけても思い出せない。
掴まえても、思いと結びつかないなら、「ことば」は体を成さない。

「何かちがう」
今度はこの「何か」が欲しくなる。

「ことば」を手放したら、今度は私が、言葉の茂る大木のようになった。



私は老いた。



2020/05/28

星を渡る船

あなたは、

「時間よ止まれ」と思った瞬間、勝ち組に移っていました。

あなたは、

星空を渡る船に乗っていました。

あなたは、

船の甲板から重い荷物が海に沈んでいくのを見ているところです。

今はシンパシーが間違っている、そんな時代。

誰一人、誰のこともわかるはずがない。

重い荷物は船で運ばれることもなかった。

誰か重い荷物の気持ちがわかる者があったかどうか。

重い荷物にもワクワクする心があっただろうか。

夢の荷物が見えなくなるまでを、

あなたは、見届けました。

夢の荷物が軽かったのか、重かったのかまでわからなくなるまで見届けました。

数えきれないおもちゃ箱を見届けてから、

さあ、あなた、神さまを思い出してごらん。

軽かった荷物も重く多くなっていく。

今は荷物を海の底に沈めるだけのお仕事。

神様のお仕事。

想像してみて下さい。

神様には神様のお気持ちがあります。

あなたは、今はもう、

何も残さなくてもいいと思っています。

居心地のいい居場所なんてどこにもない。

今、ここがあなたの居場所です。

星を渡る船へようこそ。

2020/05/27

風のうた

僕が死んだ時
風が生まれた
残っていた五十年分の息の根をとめた
あいつらを許せなかった
僕の息の根は風になった

2019/09/19

戦場の阿鼻叫喚
地獄で降る雪
千年の孤独
途方もなく深い闇
煮え切らぬ怒り
人でなしとクズの掃き溜め
臭い寝床
黒く「絶望」と書かれた壁
形を失い横たわる躯
卑屈を極める罵詈雑言
欺き騙してギラつく悪漢
鏡よ鏡
それでもあなたはすべてを映す

2018/01/23

孤独だ
孤独は友だ
孤独に我が身を支えられ
孤独を愛し孤独と共にゆけ
先立つ大勢の孤独を友とした人々と
何千年もの隔たりを超えて
つながりあう時
振り向けば
孤独は真実の顔を私に見せる
それが真の理解者だったと
私はひとりではないと知る