2020/07/06

とこしえの人に

思いは
いつもあなたを呼び求める

「居場所探し」はまるで陣取り合戦

だとしても

私のいるところにあなたの居場所があり
あなたのいるところに私の居場所がある

それは変わることなく
それはとこしえになった

依り代

あなたと私

自然の調和のために
妖精たちは 争ったり鎮めたり
そしてあなたは
自然の調和ゆえに召された

実現しそうもない私の謀(はかりごと)は

手放そう

不自然な人間の囲いはさて
自然の調和の法の中で

思う存分自由に

羽ばたこう

私は癒えないのではない

この癒えなさは
あなたと共にいる証

私はあなたの中にいる

2020/06/23

ことば~ Dyslexia

思いがあっても「ことば」は獲得できない。
「ことば」は逃げてしまう。
追いかけても思い出せない。
掴まえても、思いと結びつかないなら、「ことば」は体を成さない。

「何かちがう」
今度はこの「何か」が欲しくなる。

「ことば」を手放したら、今度は私が、言葉の茂る大木のようになった。



私は老いた。



2020/05/28

星を渡る船

あなたは、

「時間よ止まれ」と思った瞬間、勝ち組に移っていました。

あなたは、

星空を渡る船に乗っていました。

あなたは、

船の甲板から重い荷物が海に沈んでいくのを見ているところです。

今はシンパシーが間違っている、そんな時代。

誰一人、誰のこともわかるはずがない。

重い荷物は船で運ばれることもなかった。

誰か重い荷物の気持ちがわかる者があったかどうか。

重い荷物にもワクワクする心があっただろうか。

夢の荷物が見えなくなるまでを、

あなたは、見届けました。

夢の荷物が軽かったのか、重かったのかまでわからなくなるまで見届けました。

数えきれないおもちゃ箱を見届けてから、

さあ、あなた、神さまを思い出してごらん。

軽かった荷物も重く多くなっていく。

今は荷物を海の底に沈めるだけのお仕事。

神様のお仕事。

想像してみて下さい。

神様には神様のお気持ちがあります。

あなたは、今はもう、

何も残さなくてもいいと思っています。

居心地のいい居場所なんてどこにもない。

今、ここがあなたの居場所です。

星を渡る船へようこそ。

2020/05/27

風のうた

僕が死んだ時
風が生まれた
残っていた五十年分の息の根をとめた
あいつらを許せなかった
僕の息の根は風になった