私が親の無い子だった頃
賽の河原で石を積んでいた
石を積むのは嫌いじゃなかった
積んだ石を崩していく鬼が嫌いだった
鬼さえいなくなれば
ずっと石を積んでいられたのに
私が親の無い子だった頃
親に会うことも望みはしなかった
絶望に飽き足りていた
三途の川の向こう岸を夢見ていた
はやくあっちに行って
ひとりで石を積もうと思った
親の無い子が大きくなって
昨日鬼を倒して彼岸に辿り着いた
親に会うことも望みはしなかったが
石を積むことにも飽き足りていた
賽の河原で石を積んでいた
石を積むのは嫌いじゃなかった
積んだ石を崩していく鬼が嫌いだった
鬼さえいなくなれば
ずっと石を積んでいられたのに
私が親の無い子だった頃
親に会うことも望みはしなかった
絶望に飽き足りていた
三途の川の向こう岸を夢見ていた
はやくあっちに行って
ひとりで石を積もうと思った
親の無い子が大きくなって
昨日鬼を倒して彼岸に辿り着いた
親に会うことも望みはしなかったが
石を積むことにも飽き足りていた